2022年1月30日。”ageHa”が20年に及ぶ、東京・新木場での活動を終了した。

ageHaは2002年の年末にオープンした日本最大級の多目的エンタテイメントスペースであり、

クラブブランドでもある。昼は「スタジオコースト」としても知られ、メインルームのARENAは2400人を収容。会場全体のキャパシティーは4000人超の規模を誇る。

そして、イベントスペースの枠を超え、多様なカルチャーの結節点として、

そして発信源としてオーディエンスから支持を集め、 数多のトップアーティストが出演してきた。2000年代の日本のダンスミュージックシーンを牽引してきた存在であることは間違いない。

そんなageHaの記録を残し、一人でも多くの人に語り継いでもらいたい。という願いから、

音楽シーンの記録を使命に活動する会社・Moment Tokyo (現・MMT)と、 ageHaの企画会社であるアゲハプロダクションズの共同で映像作品の制作プロジェクトがスタートした。

コロナ禍での制限と複雑を極める社会状況の下、制作・撮影期間は1年以上。

総素材は1000時間以上に及び、 最終的に20年間の最後の1ヶ月に密着するドキュメンタリー形式での編集が進められた。

歴史を紐解き、交差する記憶と溢れ出る感情。

20年もの間、そこに人々が集った理由とは何だったのか?

箱の音が止まる時、そこにはどんな空気が流れていたのだろうか?

「この場所を失ってどこへと向かうのか?」

ageHaに想いを寄せる人々の心の葛藤と、繋がれていく希望を描く。